今までに無いパチスロ

これは、むかしもいまも変わっていません」成績は優秀だった。 といっても、数学や物理などの、Nいわく「人生に直接、関係ないこと」には興味がなく、国語や社会など、いわゆる文科系のほうが得意だった。
小学校では児童会長、中学校では生徒会長を務めている。 いうまでもなく、ガリ勉のひ弱なタイプとは対極にある、積極的で行動的。
そのうえ、こうと思ったことは、はたがどう思おうと、とことん、自分が思ったとおりに突き進むタイプなのだ。 成績もよく、スポーツもできる。

仲間の心はしっかりつかんでしまう。 だが、校則や申し合わせ事項など、納得がいかなければ、どこ吹く風と無視してしまう。
教師にしてみれば、いかにも手に負えない子どもだった。 青森の方言に「つらつけない」という言葉がある。
「神経が太く、小生意気で、常識がない」というような意味である。 「私は、どうも、典型的な″つらつけない″悪ガキだったみたいですね。
後になって、先生方の間では、あの子の担任になったら大変だといっていたというような話を耳にしたくらいです」Nはこういって、「ハハハハハハ」と腹の底から、愉快そうに笑う。 ″つらつけない″子らしく、人の思惑など、大して気にはしていないのだ。
Nの両親もまた、立派だった。 学校の先生から注意を受けても、Nに対して、「あれをしてはいけない」「これをしてはいけない」ということはなかったというのである。
「勉強しなければダメ」とも「将来、こうなってほしい」というようなことをいうこともなかった。 自由奔放に、のびのび育ってくれればそれでいい。

両親は心底、そう思っていたようだ。 その代わり、生活習慣を大事にすること。
常識的なマナーには人一倍厳しく育てられた。 Nはいまでも非常に姿勢がよい。
それも、子どものころから、両親、特に母親が食事のマナーや姿勢について、厳しく目を光らせていた賜物だという。 高度経済成長期のころは、父親は仕事に追われ、帰宅は深夜近くになるため、子育てのすべては母親に一任されていた。
母は、兄弟ゲンカであれ、近所の子どもたちとのケソカであれ、子どものことには大人は口を出さない。 子ども同士で解決させようというスタンスを守り抜いていた。
ただ一度だけ、「黙って泣いて帰ってくるんじゃない。 男なんだから、一発殴られたならば、3発、殴り返してこい」といったことがあるという。
まさしく、この母にして、Nありではないか。 それぞれ、5歳違いのN3兄弟の存在は、近隣では知らない人がないくらい有名だった。
そのくらい、腕白ぞろいだったのだ。 Nいわく、「私の10倍も腕白だった」という長兄は、中学に入るとがらりと変わり、いわゆる腕白な行動はいっさいとらなくなった。

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